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人気Techライター
No.14 三橋ゆか里
フリーランスライター
@yukari77
http://www.techdoll.jp
1980年生まれ。小学校6年生から高校卒業までをNYで過ごす。大学卒業後ECサイト運営会社やウェブ制作会社などを経て、2年前にフリーランスライターとして独立。ウェブ・ディレクション、ライター、翻訳、調査案件、コンサルティングなどを行う。2010年公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』の監修も務めた。
フリーランスライター
@yukari77
http://www.techdoll.jp
1980年生まれ。小学校6年生から高校卒業までをNYで過ごす。大学卒業後ECサイト運営会社やウェブ制作会社などを経て、2年前にフリーランスライターとして独立。ウェブ・ディレクション、ライター、翻訳、調査案件、コンサルティングなどを行う。2010年公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』の監修も務めた。
ー ライターとして活動されている三橋さんですが、映画『ソーシャル・ネットワーク』の字幕監修に携わられたとか。ITの知識や文化を知っていて留学経験のある三橋さんならではのお仕事だなと思いました。
めっちゃオタクな映画ですよね(笑)。一般の人が観ても内容が理解できるように、また、業界のエンジニアさんが観ても違和感のないように、バランスのとれた表現を考えるのが難しかったです。IT系スラングは流行もあるし面白いものも多いので、あまり一般用語に近すぎても面白みがなくなっちゃいますし(笑)。一緒に完成した映画を観に行った親も、意外と内容をわかっていたみたいで良かったなと思いました。
ー 「メルスケール」とかITの専門用語が映画にでてくることに、DIGIGIRLとしてはすごく感動しました。それから、映画で描かれるギーク像がすごくリアルです!
すごい早口だよね(笑)。ギークを知らない人にも、ギークの雰囲気や印象がしっかり分かる上手な演出だなと思いました。一方で、早口だから字幕にも制限があって、本当に伝えなきゃいけないことを残す作業はすごく難しかったですね。
ー ところで、 IT業界で働く女性は増えていますが、ITを専門にしている女性のライターさんってまだ珍しいですよね。どうしてこの仕事に就こうと思ったんですか?
元々は大学を卒業したら出版社に入りたかったんですが、上手くいかなくて雑誌を販売ITするECサイトに就職しました。新しいことがたくさん起こるITの世界って面白いなと思い、それから転職をしながらもずっとIT業界で働いています。ライターとしてフリーになったのは2年前。ブログやツイッターをみんながやっているタイミングだったのでITの記事への関心も強く、読んでくれる読者がいる環境が出来ていて運が良かったです。早すぎても遅すぎても、全然違ったと思うんですよね。
三橋さんが世界のIT 最新情報を発信するサイト。 |
私のブログ記事を読んでくれたシリコンバレーの人たちが「僕たちのサービスについて書いてくれてありがとう」という感じで、コミュニケーションが始まることも。彼らも自分たちが作っているものがどう評価されているのか気になって、日々検索しているようです(笑)
ーシリコンバレーで活動している人たちとのコミュニケーションで見えてくる、ITにおいての日本と海外の違いってどんな点にありますか?
シリコンバレーは今でもITの分野では世界最先端の場所です。インキュベーションと呼ばれる、新しいサービスを生みだそうとしている小さな会社が集まった施設があって、そこには世界中の優秀な人やモチベーションの高い人が集まります。システムやサポートも整っているし、上手くサービスを成功させた人たちが、若い会社のアドバイザーみたいになってサポートするという良い循環があるんですね。
それに比べると、日本国内はまだ環境が準備段階なので、新しいサービスを立ち上げるハードルが高いかもしれない。海外のインキュベーションに参加するという選択肢もあるんですが、言葉の壁があってなかなか世界に出ていく会社も少ないです。
それから、これは文化の問題だと思うんですが、アメリカは失敗してもそれが経験になるという考え方を持っています。「Aは苦手だけど、Bは得意だからBをやってもらおう」という柔軟な受け皿もあったりして、失敗してそこで終わりっていうのはないんですよ。新しいサービスを作るにはトライ&アウトの連続なのでそうゆう精神や環境は作り手にとって大事だと思います。
ーなるほど。私も先日シリコンバレーに行って、環境と文化的なモノの違いは大きく感じました。国内のみならず世界のサービスに目を向ける三橋さんですが、ライターとして「おもしろいな」と思うサービスの共通点はありますか?
何に引っかかるかは、フィーリングが一番です(笑)。でもひとつ挙げるなら、サービスを作っている「人」でしょうか。作った人の人柄ってサービスに凄く反映されると思うし、サービスが生まれたストーリーが面白いと、もっと話を聞きたいなと思います。
最近お気に入りのサービス『Path』は、友人数が限定されていて、FacebookやTwitterよりも小さなコミュニティでできるSNS。「ユーザーインターフェイスがとってもいいんです」と三橋さん。 |
ー「サービス」と「サービスを作る人」は必ずセットになっているんですね。
テクノロジーは皆が意識しなくなって初めてすごいと感じさせてくれる部分もあるので、私も生活の一部になっていくようなサービスを作れるよう頑張っていきたいと思います。三橋さん、ありがとうございました!
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