あなたのノスタルジーの扉をノック!
80'sなグラフィックデザイナー
No.16 ステレオテニス
グラフィックデザイナー/アーティスト
@microhitomi
http://www.stereo-tennis.net/
京都の美術大学卒業後、デザイン事務所を経て、VJやグラフィックデザイナーとして活躍。2005年に拠点を東京に移し、現在は80年代を基調としたカラーを得意とする独自のアートワークを展開。イベントにVJとして出演の他、アパレルブランド (galaxxxy、SPINNS他)とのデザイン商品企画から、アートディレクター、テレビ番組のロゴやオープニングデザインなど、その活動場所は多岐に渡る。
グラフィックデザイナー/アーティスト
@microhitomi
http://www.stereo-tennis.net/
京都の美術大学卒業後、デザイン事務所を経て、VJやグラフィックデザイナーとして活躍。2005年に拠点を東京に移し、現在は80年代を基調としたカラーを得意とする独自のアートワークを展開。イベントにVJとして出演の他、アパレルブランド (galaxxxy、SPINNS他)とのデザイン商品企画から、アートディレクター、テレビ番組のロゴやオープニングデザインなど、その活動場所は多岐に渡る。
ーヒトミさんのアートワークは、80年代の時代感を再現しているだけでなく個性と斬新さも同時にありますよね。私が今作っている新しい「ポートフォリオサービス」にもぜひ参加してほしいと思っています。
今のようなテイストのアートワークを作るようになったきっかけは?
元々は京都で美大に通いながらVJをしていて、10年くらいになります(学生時代はmicro microという名前で活動)。その後、新しく始めた”80年代大好き女子によるVJユニット”を結成し、パートナーの女の子の家に行ったら子どもが使うようなメラミン食器が未だにあったんですね。そこにプリントされている懐かしいテイストのうさぎとかくまの絵にグッと引き寄せられてしまって。思い出しながら落書き感覚で描いてみたら意外とスラスラ筆が動くんですよ。どんどんやっていくうちに楽しくなってきたんです。80年代って自分で体験したものだから無理なく発信できるんですよね。
ー食器のイラストから始まったというのは驚きです(笑) 。ヒトミさんにとって80年代は実際に経験した時代なんですね。
曖昧だけれど強烈な幼い頃の記憶だからこそ、妄想が膨らんでいくのもあると思います。ブームだからとかウケがいいからという理由で80年代をモチーフにしてるわけじゃないんです。自分の記憶だとかノスタルジーとか、内なるものを自然体でリリースしているので、みんな素敵でかっこいいものを作っているし、私くらいはこういう感じのデザイナーがいてもいいんじゃないかと。最初は友達とかに「ダサい!」とか言われたりもしてたんですけど、続けているうちに意外と受け入れてもらえるようになってきて今はとてもやりやすいです(笑)。
イラストはまず手でラフを描いてから、PCに取り込んで色を付けているそう。動画のアートディレクションや洋服やグッズとのコラボなど発信の形はさまざま。 「誰が見ても、あ、これどこか懐かしいな、子供の頃の気持ちになるな、と思ってほしい」とヒトミさん。 |
絵は好きだし得意だったので、そういう分野での仕事には小さい頃から興味を持っていました。オザケンとかピチカート・ファイブとか渋谷系アーティストが出てきたときにジャケットのアートワークがすごくカッコいい!と思って、美大に行ってグラフィック・デザイナーになろうと決めたんです。
―渋谷系のジャケットもとにかくグラフィックが活きていますよね! ヒトミさんはファッションにも自分らしさがあってとても素敵だと思います。ショッピングはどういった所でされるんですか?
ブランドとか場所にはあまりこだわらないですね。アートワークでも洋服でも基本的に80年代っぽいのが大好き、小さい頃からみんなと同じなのはすごく嫌で、自分の感性で「イケてる!」って思えるものを求めてます(笑)。今日着ているセーラーズのトップス可愛くないですか?実は「今度、取材と撮影がある」と話したら「じゃあこれ着て行きなよ」と掟ポルシェさんが貸してくださったんですよ(笑)。掟さんはセーラーズ社長も公認のコレクターで、よく一緒にセーラーズ談義をして盛り上がってます。
この日つけていた目玉焼きのピアスは台東区の合羽橋に撮影の小道具を買いに行った時に見つけたものだそう。 |
ー私も80年代が大好きです。生まれる前のカルチャーなのでDVDやYoutubeで知る部分が多かったんですが、今は誰でもネットを通して情報を得ることができるし、カルチャーやファッションが細分化されていて、みんなに選ぶ自由がありますよね。時代がヒトミさんに追いついてきたんじゃないかと思います。
そうだと嬉しいですね。やっぱり幼い頃に好きだったものとか青春だったりとか、自分の中で大切な部分は誰にでもありますよね。そういったみんなの中にあるノスタルジーの扉を”ちょっとおじゃましまーす”って感じでコツコツと叩くとほとんどの人が響くんじゃないか、って信じてるんです。自分の作ったものが消費されるのは別に嫌じゃありません。表現者としては、みんなの通ってきた大切な部分が繋がっていることが重要なので。
ーなるほど。小さな女の子が好きなモノって昔も今も一緒で、みんなが繰り返し恩恵を受けてるものでもありますよね。だからヒトミさんのアートワークは古くならないと思います。今後はどういったことをやっていこうと考えていますか?
ベースは変えることなく今の感じで続けながら、もっと色んな人に知ってもらいたいし見てもらいたいと思ってます。グッズを作ったりコラボするのでもいいんですが、みんなの心の核になる部分とリンクしつつ、とにかくもっとたくさんの人に「切な懐かしい」みたいな気持ちになってもらいたいんですよね(笑)。
ー私もヒトミさんと一緒に何か作れるのを楽しみにしています! ありがとうございました。
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