日本文化と世界の架け橋に
サンフランシスコを拠点に活動する書道家
No.11 山口碧生
書家/アーティスト
@aoi_gm
aoiyamaguchi.com
1984年生まれ、北海道出身。サンフランシスコを拠点に活動する書家アーティスト。音楽や映像など融合した書道ライブパフォーマンスやグループ展を行う傍ら、日本復興支援プロジェクト「RISE JAPAN」の企画やアーティスト集団「S.I.R.」を立ち上げる。
書家/アーティスト
@aoi_gm
aoiyamaguchi.com
1984年生まれ、北海道出身。サンフランシスコを拠点に活動する書家アーティスト。音楽や映像など融合した書道ライブパフォーマンスやグループ展を行う傍ら、日本復興支援プロジェクト「RISE JAPAN」の企画やアーティスト集団「S.I.R.」を立ち上げる。
ー書道を始めたきっかけは?
6歳の時に母に書道教室に連れていかれて習い事のように始めたのがきっかけです。続けていくうちに書道をもっと追求したいと思い、色々な先生と出会いながら自分のスタイルを追求してきました。
書道を通して"自然に還ろう"というメッセージを伝えたい」という思いは、北海道の大自然に囲まれて生まれ育った山口さんならでは。「自然からできた書道の道具を使って自分を表現することは、アートを通して自然に触れていることだと思ってます。 |
ー Webサイトでポートフォリオを発信することで、新しい人や活動に出会えることも多いと思います。インターネットをはじめとするデジタルの世界とアートとの良い可能性を感じていますか?
もちろんです!自分の作品のクオリティも大事だけれど、作品をどう発信していくのか「イメージ作り」が大切だと思います。私はWebサイトも自分で作っているし、写真やテキストで活動をレポートしたりしているけれど、プレゼンテーションの仕方が大事だというのはいつも実感しますね。Webサイトも写真がいかに見やすいか、ショーの雰囲気がきちんと伝えられているかということをいつも意識して制作しています。
大学でヴィジュアルコミュニケーションデザインを副専攻にしていたので、グラフィックデザインとWEBデザインは大学で勉強していました。今もフリーランスでwebデザインのお仕事もしています。
ー 現在山口さんは、サンフランシスコで書道のパフォーマンスをされていますよね。先日拝見して、コンテンポラリーなショーの中に伝統的なものが融合していて鳥肌がたちました!
ありがとうございます。パフォーマンスをするようになったのは2004年に渡米してから1年後くらいです。当時、サンフランシスコで日本の伝統的な文化が思ったほど知られていないことに気付き、書道がどういった美学で、哲学で、歴史があるのか、そういったプロセスも含めてみせられたら良いなと思い、始めました。
パフォーマンスでは会場の雰囲気や音楽とか、その場で思い浮かんだ言葉をモデルの体や紙に筆で書きます。自分が取り込んだものすべてをアーティスティックな表現として出すというプロセスを、エネルギーを含めてライブで見せたいんです。
自分の体とシンクロする音楽を聴くと、凄く力強い線がかけたりドラマティックな線が書けたりするのでパフォーマンスでは必ず音楽をパフォーマンスの一部としています。
ー 山口さんが、日本の震災を受けて立ち上げたプロジェクト「RISE JAPAN」について教えて下さい。
震災のニュ-スをサンフランシスコで知ったんですが、とにかくびっくりして凄く心配になりました。報道写真を見ると信じられない状況で、サンフランシスコにいることが逆に苦しくなったりも…。
それで自分の得意としているアートでなにかできないかと思い「RISE JAPAN」というプロジェクトを立ち上げたんです。
http://www.risejapan.us/ |
サンフランシスコのギャラリーと協力し、仲間のアーティスト達とショーを企画してアート作品を売るプロジェクトです。これまで200人以上のアーティストが全米や日本から作品を送ってくれました。これまで3万ドルのドネーションが集まり、アメリカや東京のNPOを介して支援活動をしています。地震があって大変だと思うけれど、これから日本が変わっていくと思うので、これからも若いアーティストを集めて応援していきたいなと思っています。
ー 世界に進出したい若い日本の人も多いと思います。メッセージはありますか?
言葉の壁があると思うけれど、怖がらないで海外に出てほしいです!思い切ってこっちに来てしまえば繋がれる人もたくさんいるし、アメリカの中でもサンフランシスコは自分のやりたいことを見つけてチャレンジできる街。多文化でオープンマインドな人も多いから活動をサポートしてくれる人も多いし、日本の文化に興味がある人もたくさんいるので良い場所だと思いますよ!
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