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2012年6月25日月曜日

No.19 片山育美(クックパッド株式会社 UIデザイナー)



よりよいUIでユーザーとクックパッドをつなげる、
料理も得意なデザイナー



No.19 片山育美 
クックパッド株式会社 UIデザイナー
@monja415

1988年生まれ、香川県出身。美術大学卒業後、クックパッドに入社。PC版、iPhoneアプリ、Androidアプリ、スマホWeb、社内の新規事業など、様々なデバイスでサービスを提供するクックパッドのUIデザイナーとして活躍中。趣味でアプリ開発も行う。現在シェアハウスに住んでおり、自炊はかかさずにしている。得意料理はカツ丼。



ー今日は以前DIGIGIRLでも紹介した山口結花さんの紹介で「クックパッド」のUIデザイナー・片山さんに会いに、白金にある「クックパッド」本社へやってきました。エントランスを入ってすぐの所にある大きなキッチンが素敵です!



食堂ではなくキッチンがあるというのはめずらしいですよね。ランチはここで自炊します。社内の担当の方が色々な食材や調味料をそろえてくださっていて、自由に使えるんですよ。社員同士で一緒に料理するので、コミュニケーションも広がります。


ーこの環境、本当に羨ましい!私は最近引っ越しをしたことがきっかけで自炊をする機会も少し増えたので、「クックパッド」のサービスをよく利用させてもらってます。 “UIデザイナー”という職業を聞き慣れない人がまだ多いと思うのですが、片山さんは社内でどういったお仕事をされているんですか?

デザインというと、かわいい絵やかっこいいグラフィックをイメージしますが、かわいいだけじゃなく、使いやすい「クックパッド」をつくることがUIデザイナーとしての私の仕事です。 クックパッドというサービスは、「レシピを探すためのツール」として利用するユーザさんが多く、ユーザさんの期待に応えるために、分かりやすさ、良い操作感、よりレシピを見つけやすい導線などに気を配ることが欠かせません。その気遣いをかたちにし、実際に改善や開発をすすめることを毎日しています。 (ちなみにUIとは、ユーザーインタフェースの略で、一般的にシステムとユーザーの間にあるものを指し、例えば「クックパッド」なら、「クックパッド」上にあるもののかたち、色、ことば、操作感など、ユーザーが「クックパッド」でレシピを検索する時見たり触ったりするもの全てのことです。)

片山さんとエンジニアの2名が担当して開発した、「クックパッド」のiPad版アプリが発表されたばかり。
iPadの特製を活かしつつ、使い方が難しくなりすぎないような設計を心がけました。」と片山さん。

ユーザさんの声を聞くことで次の改善ポイントを見つけたりすることができるので、直接会ってお話を聞くことや、WEB上のご意見BOXに頂いた感想を読むことは大切です。「使いやすい」とか「料理が好きになった」「美味しいものができました」という意見を頂くと本当に嬉しくて、それが働く原動力にもなっています。


―このiPad版は本当に便利ですね!戻ったりせずに一つの画面で色んな情報を見られるのはiPadの広い画面を最大限に活かしていると思います。サービス上の機能も一つ一つ意味があって、その元となるユーザーの声を集めることは本当に重要ですよね。 片山さんは美大出身ですが、在学中からプログラムを書いたりしていたんですか?

美大に入るとき、彫刻科と情報デザイン科で専攻を迷ったんですが、情報デザインの方が人のためにできることがありそうだなと思いそちらを選びました。プログラムを書き始めたのは大学3年生くらいの頃からです。WEBサービスは動かないと使えないものなので、デザインだけでなくプログラムも学んで自分で作れるようになりたいと思って、国主催の「未踏IT人材発掘・育成事業」という支援プロジェクトに参加して、勉強しなきゃいけない状況を自分で作ったりしていました(笑)


ー勉強家だなぁ、プログラミングができれば自分のアイディアをすぐ形にできますよね。 片山さんは社会人になった今でも、休日を利用してiphoneアプリなどの開発をしていると伺ってます。

そうですね、つくることは好きで、最近は友人のエンジニアと恋人向けのアプリをいくつかつくりました。SNSなど友人やグループにフォーカスしたサービスは多いですが、みんな普段、彼氏や彼女にすごい時間やお金を使っているんじゃないかなあと思って。

恋人アラーム』は、あと何時間で恋人に会える!と思うと仕事がはかどったりするな、と思って制作したそう。
『恋人クイズ』はカップルでどちらかが選んだ選択肢を、もう一人が当てるというゲームアプリ。

趣味で作るアプリと言えど、実際に数千、数万人のユーザの生活に影響していると思うと、嬉しいです。


ー今後、会社や個人の活動で具体的にやっていきたいと思っていることはありますか?

そうですね、UIデザインは「クックパッド」のすべてのプロダクトをより価値のあるものにできる可能性のある仕事なので、やりがいのある仕事だと感じています。これからもどんどん改善や開発に取り組みたいと思っています。それから、だれかの楽しかった経験を他の人にも体験してもらえるような仕組みに興味があります。例えば、「レシピ」というのは誰かが作った美味しい料理やその料理を食べた喜びを他の人とシェアするためのものだと思うし、『恋人アラーム』は、私も感じたことのある「あと何時間で彼/彼女に会える!」というワクワクする気持ちを、アプリを使えばより感じやすくなるというものです。

ー片山さんの中にある経験が形になっていくとサービスとしてより説得力を持つようになるし、人の気持ちに共感して誰かのために何かを作り出すというのはとてもカッコいいと思います! 「作る」ってとても楽しいですよね。お話を聞いて私もモチベーションが上がりました!片山さん、どうもありがとうございます。



インタヴュー当日は片山さんが白金台の「クックパッド」社内にあるキッチンで作ったガパオをやスープをご馳走してくれました。レシピはこちら→ガパオご飯(タイ風バジル炒めご飯) by バンビ☆/トマト&レタスのナンプラースープ by  kuikomi/「カルピス」ラッシー by カルピス株式会社

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2012年4月23日月曜日

No.18 村上萌(ライフスタイルプロデューサー/株式会社Garten代表取締役)





輝く!自己ブランディングと発想力!
ブロガー&ライフスタイルプロデューサー



No.18 村上萌
ライフスタイルプロデューサー/株式会社Garten代表取締役
@moemurakami_
http://ameblo.jp/anninsukinano/

1987年横浜生まれ。成蹊大学在学中にミスキャンパスになり、ズームイン!!SUPERでレポーターを務めた。卒業後はMissFOREVER21JAPANに選ばれ、SATC2 NEW YORKプレミアオフィシャルブロガーやラジオDJとしても活躍。現在はブロガー兼プロデューサーとして設立した株式会社Garten(ガルテン)の代表取締役でもあり、様々な女性向け商品の企画やイベントのプロデュースをしている。



ーライフスタイルプロデューサーの村上萌さんとはファッションブロガーの集まるパーティーで初めてお会いしたんですよね。色々なところで活躍されていて、そのお仕事ぶりにはとても注目していました!ブログはいつ頃から活用していたんですか?


大学時代からブログはやっていたんですが、始めた頃は匿名で自分の考えを綴ってくというようなやり方でした。名前を出すきっかけになったのは、ミスFOREVER21のファイナリスト21人に残ったことですね。WEBでの得票が必要だったので、せっかくだからブログで訴えてみようと思ったんです。おかげさまで1位になれたのでそのお礼をブログに書いたら、今度はそれを見たヒューレット・パッカードの方が「日本代表のブロガーを探している」と声を掛けて下さって…。リアルとSNSを連動させるようにしたことで、見てくれる人も増えてどんどんやりたいことができるようになってきました!


学生時代からずっと同じURLでやっているブログには就活で悩んでいた時期の記事も。ちょっと恥ずかしいけど、私にももがいてた頃があったんだよ、というのが伝わると思うの残しています。」と村上さん。





今のブログは「こうありたい明日の自分」というか、1.5歩くらい先にいる理想の自分の姿を整理しておく場所です。そしてそれを、会いたい人に見てもらえるように行動したり、つながりを持ちたいと思うところに届くよう努力しています。



ーその親しみやすくて程良い距離感が、支持される理由なんですね!セルフブランディングやプロデュースをやりたいと思い始めたのはいつ頃から?


それも学生の時からですね。説得力のある存在になりたかったし、企画の仕事もしたいと思っていました。0から1を作ることはできないけど、何かと何かを組み合わせて小さな提案をするのは好きなので。図書館で作った企画書を持って企業訪問をしたりとか、「黒豆とヨーグルト合うよ!」っていきなり友達にメールしたり、暑苦しい学生でした(笑)。



―黒豆とヨーグルト…今度試してみます(笑)。萌さんは色々なものをプロデュースされてますよね。初めてのものもたくさんあると思うんですが、どういうふうに取り組むんですか?


いつもよりちょっと新鮮な組み合わせを考えたり、少しでも距離を縮められるようなアプローチの仕方をするようにしています。
例えば、ルノーのイベントの時には一度車と切り離して自分が今どこに行きたいかを考えた時に、「パリのマルシェ(市場)でバーニャカウダを食べたい!」と思いそれをチームでシェアし皆で企画を膨らませました。野菜を車にたくさん積んで見せたり、ルノーのロゴがプリントされた紙袋に入れて持ち帰ってもらうことによって、パリのマルシェを六本木に再現しました。車を身近に感じてもらえるようにしたかったんです。
また、THE SHARE のモデルルームの時は部屋に住んでいる女の子のライフストーリーを作ってプロデュースしました。そうすると自分の生活もそこに投影しやすくなりますよね。女性はもちろん男性にも好評で、内見した半数以上の人がその場で入居を決めてくれたんです!


ルノーのクリスマス・マルシェには250人もの人が集まったそう。THE SHAREはよりリアル感を出すために家具の買い付けの様子もブログでUPした。


自分がプロデュースしたことによって、より多くの人が興味を持ってくれたり、一緒にお仕事した人にも「こういうのがやりたかったんだよ!」と喜んでもらえるのはやっぱり嬉しいですね。



ー誰かと一緒に企画をするというのは意見が分かれたり、実現できなかったりと難しい部分もあると思うんですが、そういう場合の解決策や気を付けていることがあったら教えて下さい。


仲間でもあり尊敬しているフリーランスの安藤美冬さんという方にアドバイスをいただき、プロフィールの時点で軸となるキーワードを常に4つくらい決めています。それによってお話をいただく時点で既に「そのお仕事がしたかったの!!」と思うような引き寄せが次々に起こっています。例えば「1,5歩先のわくわくスパイスでカスタマイズ」とか「朝ごはん」とか…。
それから、自分の考えを形にしてしっかりとプレゼンすること。その上で話し合いながら落とし所を見つけられれば、特別に大きなことをやらなくてもいいと思ってるんです。階段を一段ずつ作っていくという感覚ですね。そして、そのキーワードは成長の過程で変わったっていいと思っています。それよりも、しっかりと発信してそれを実行することが大切だと思います。


撮影中らくがき。「朝ごはんスタイリングは趣味の一つ」という村上さんは朝から明るくパワフルなイメージ!



ーキーワードを決めておくというのは重要ですね。私も見習いたいと思います!今就活中の学生やこれからセルフブランディングを考えてる方に何かアドバイスはありますか?


動機がちゃんとしていないからとか考え過ぎないで、やりたいことや好きなことをまずやってみたらいいと思います。不純な動機だって、自分の努力次第でいくらでも純粋に磨いていけます!「モテたいから」って理由いいでもいい!(笑)。今はSNSやブログで発信できて、会いたい人に話を聞いてもらえる環境も整ってきている時代なので、まずはなりたい自分になりきってみて色々なことに挑戦してみないともったいないと思うんです。
今後私がこの仕事を続けることによって、たとえ最初は自分でつけた肩書きだとしても、自分の名前で勝負できるという新しい働き方の選択肢を提示していけたらいいな、と思います。


ーSNSは自分をブランディングするのに適したツールだから、それを利用しない手はないですよね。自然体で楽しみながらお仕事されてる萌さんはとても魅力的だと思います!どうもありがとうございました。




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2012年3月26日月曜日

NO.17 新多真琴(音大生/プログラマー)





アート×デジタルで新しいフィールドを切り拓く
音大生プログラマー



No.17 新多真琴 
音大生/プログラマー
@ar_tama
http://aratamakoto.com

1990年名古屋生まれ。国立音楽大学附属高校ピアノ科から同大学音楽文化デザイン学科に入学。大学ではコンピュータ音楽の作曲を学びながら独学でプログラミングを習得し、アプリやインスタレーション、WEB音楽の制作などもこなす。
昨年は「面白法人カヤック」で4ヶ月ほどインターンを経験し、サービスの制作にも携わった。好きな動物は猫。



ー新多さんとはもともと共通の知り合いがいて、私の会社(Kwl-E)の年末パーティーで出会ったんですよね。それから食事に行ったり私の会社でサービスの開発を手伝ってもらったり…。初めて会ったときに「音大生でアプリも作れる」と紹介されて、そのスペックの組み合わせがとても珍しいと思ったんです!音楽は子供の頃からやっていたんですか?

小さいころからずっとピアノをやってきて、高校も音大附属のピアノ科に通っていましたが、大学進学を目前にして、このままピアノ科に進んでも将来のヴィジョンが具体的に見えないと感じていました。高校では作曲をすることもあり、少し苦手意識も持っていたのですが、「つくる」側にまわりたいという気持ちから、あえてコンピュータで現代音楽を作曲する「音楽文化デザイン学科」に進学することを決めたんです。


ーピアノ科からコンピュータでの作曲というのは大きな転身ですね!難しそうな感じがしますが、パソコンやWEBは昔から好きだったんですか?

小学生のころからインターネットを日常的に使っていたので、コンピュータに対する抵抗感はありませんでした。大学ではプログラムを書くスキルは特に必要ではないのですが、プログラミングの基礎を学ぶ授業があります。そのときにプログラミング自体が面白そうと感じ、先輩に相談したところ「Processing」というものを勧めていただいたんです。これはグラフィックが簡単に書けるプログラミング言語で、自分の書いたプログラムが簡単に反映されていくのが嬉しくてどんどんのめり込んでしまいました(笑)。


 Processingで新多さんが制作したグラフィック。
プログラミングを始めてわずか数日で作ってしまったそう!「主に本を読んだりして独学で身につけました。興味を持ったものにはまっしぐらです(笑)。」と新多さん。



―大学生になってから習得したというのは、すごいスピード! プログラミングでは今までにどんな作品を作ったんですか?

音楽作品やインスタレーションのほかに、音楽文化デザイン学科が年に2回開催しているコンサートのフライヤーやアプリなども制作しています。コンピュータ音楽や現代音楽はまだ間口が広くないので、自分の作ったものを通してもっと多くの人に知ってもらう機会を増やせたらと思っています。

デザインから音楽まで全て新多さんが一人で担当したコンサートの
アプリ。次回は9月6日(木)、下北沢の北沢タウンホールにて開催。
詳細はこちら→ 国立音楽大学 音楽文化デザイン学科 コンピュータ音楽系

それから、去年WEBサービスを企画•制作している「面白法人カヤック」で4ヶ月間インターンをやっていて、実際にサービスのプログラミングやサウンド制作を担当させていただきました。技術的な面でもとても成長できたし、自身の世界も広がりました。


新多さんが制作に携わったサービス、「ピンに聞いてみよう」と「SPACE777


ーアートとテクノロジーを組み合わせて活動している人って少ないですし、今すごく脚光を浴びていて、私自身も気になってるんです!新多さんは熱中してコツコツと作り上げることもできるし、いろいろなフィールドに出ていって世界を広げることもしていますよね。両方できる人はあまり多くないと思うので、尊敬します(笑)。

ものをつくるということに対してずっとコンプレックスを抱いていたんですが、プログラミングと出会ってから、ものづくりを楽しめるようになりました! プログラミングを専門的にやってきた人とは出自が違うことを気にしていた時期もありましたが、カヤックで音楽を作らせていただいたり、作ったものに対する反応が良かったりして、今まで身につけてきたスキルはどこに行っても役立つんだという実感を得ることができましたね。


ーコンプレックスは原動力になりますよね。それに打ち勝とうとすることで、自信を得たり個性になったり…。今後の目標があれば教えてください。

自分の作ったものが媒介になって、人と人がつながっている状態ってとても幸せだと思うんです。私にとって音楽やプログラミングのスキルはそのための手段なので、それが一番体現できる場所に居続けたいですね。あとは、もっと成長したいと思っているので、より自分を負荷のかかる場所に置いていくつもりです。

ーその精神、素晴らしい!音楽はダイレクトに人に伝わるものだから、大きなパワーを持っていますよね。これからもぜひ両方とも続けていってほしいです。新多さん、ありがとうございました。



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2012年2月20日月曜日

NO.16 ステレオテニス(グラフィックデザイナー/アーティスト)








あなたのノスタルジーの扉をノック!
80'sなグラフィックデザイナー



No.16 ステレオテニス 
グラフィックデザイナー/アーティスト
@microhitomi
http://www.stereo-tennis.net/

京都の美術大学卒業後、デザイン事務所を経て、VJやグラフィックデザイナーとして活躍。2005年に拠点を東京に移し、現在は80年代を基調としたカラーを得意とする独自のアートワークを展開。イベントにVJとして出演の他、アパレルブランド (galaxxxy、SPINNS他)とのデザイン商品企画から、アートディレクター、テレビ番組のロゴやオープニングデザインなど、その活動場所は多岐に渡る。



ーヒトミさんのアートワークは、80年代の時代感を再現しているだけでなく個性と斬新さも同時にありますよね。私が今作っている新しい「ポートフォリオサービス」にもぜひ参加してほしいと思っています。
今のようなテイストのアートワークを作るようになったきっかけは?


元々は京都で美大に通いながらVJをしていて、10年くらいになります(学生時代はmicro microという名前で活動)。その後、新しく始めた”80年代大好き女子によるVJユニット”を結成し、パートナーの女の子の家に行ったら子どもが使うようなメラミン食器が未だにあったんですね。そこにプリントされている懐かしいテイストのうさぎとかくまの絵にグッと引き寄せられてしまって。思い出しながら落書き感覚で描いてみたら意外とスラスラ筆が動くんですよ。どんどんやっていくうちに楽しくなってきたんです。80年代って自分で体験したものだから無理なく発信できるんですよね。


ー食器のイラストから始まったというのは驚きです(笑) 。ヒトミさんにとって80年代は実際に経験した時代なんですね。

曖昧だけれど強烈な幼い頃の記憶だからこそ、妄想が膨らんでいくのもあると思います。ブームだからとかウケがいいからという理由で80年代をモチーフにしてるわけじゃないんです。自分の記憶だとかノスタルジーとか、内なるものを自然体でリリースしているので、みんな素敵でかっこいいものを作っているし、私くらいはこういう感じのデザイナーがいてもいいんじゃないかと。最初は友達とかに「ダサい!」とか言われたりもしてたんですけど、続けているうちに意外と受け入れてもらえるようになってきて今はとてもやりやすいです(笑)。


イラストはまず手でラフを描いてから、PCに取り込んで色を付けているそう。動画のアートディレクションや洋服やグッズとのコラボなど発信の形はさまざま。
「誰が見ても、あ、これどこか懐かしいな、子供の頃の気持ちになるな、と思ってほしい」とヒトミさん。




絵は好きだし得意だったので、そういう分野での仕事には小さい頃から興味を持っていました。オザケンとかピチカート・ファイブとか渋谷系アーティストが出てきたときにジャケットのアートワークがすごくカッコいい!と思って、美大に行ってグラフィック・デザイナーになろうと決めたんです。


―渋谷系のジャケットもとにかくグラフィックが活きていますよね! ヒトミさんはファッションにも自分らしさがあってとても素敵だと思います。ショッピングはどういった所でされるんですか?

ブランドとか場所にはあまりこだわらないですね。アートワークでも洋服でも基本的に80年代っぽいのが大好き、小さい頃からみんなと同じなのはすごく嫌で、自分の感性で「イケてる!」って思えるものを求めてます(笑)。今日着ているセーラーズのトップス可愛くないですか?実は「今度、取材と撮影がある」と話したら「じゃあこれ着て行きなよ」と掟ポルシェさんが貸してくださったんですよ(笑)。掟さんはセーラーズ社長も公認のコレクターで、よく一緒にセーラーズ談義をして盛り上がってます。


この日つけていた目玉焼きのピアスは台東区の合羽橋に撮影の小道具を買いに行った時に見つけたものだそう。


ー私も80年代が大好きです。生まれる前のカルチャーなのでDVDやYoutubeで知る部分が多かったんですが、今は誰でもネットを通して情報を得ることができるし、カルチャーやファッションが細分化されていて、みんなに選ぶ自由がありますよね。時代がヒトミさんに追いついてきたんじゃないかと思います。

そうだと嬉しいですね。やっぱり幼い頃に好きだったものとか青春だったりとか、自分の中で大切な部分は誰にでもありますよね。そういったみんなの中にあるノスタルジーの扉を”ちょっとおじゃましまーす”って感じでコツコツと叩くとほとんどの人が響くんじゃないか、って信じてるんです。自分の作ったものが消費されるのは別に嫌じゃありません。表現者としては、みんなの通ってきた大切な部分が繋がっていることが重要なので。


ーなるほど。小さな女の子が好きなモノって昔も今も一緒で、みんなが繰り返し恩恵を受けてるものでもありますよね。だからヒトミさんのアートワークは古くならないと思います。今後はどういったことをやっていこうと考えていますか?

ベースは変えることなく今の感じで続けながら、もっと色んな人に知ってもらいたいし見てもらいたいと思ってます。グッズを作ったりコラボするのでもいいんですが、みんなの心の核になる部分とリンクしつつ、とにかくもっとたくさんの人に「切な懐かしい」みたいな気持ちになってもらいたいんですよね(笑)。

ー私もヒトミさんと一緒に何か作れるのを楽しみにしています! ありがとうございました。



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2012年1月30日月曜日

No.15 坂口綾優(ブロガー)










iphone写真で世界の人の心をキャッチ
Google+で日本一のブロガー



No.15 坂口綾優 
ブロガー
@sakaguchiaya
http://goplus.us/aya

福岡県出身。小さい頃は音楽が好きで、トランペットの練習に夢中だった。高校卒業と共に上京。就職活動をするにあたって自分を印象付ける行動をしようと、iPhoneで撮影した写真をSNSにアップし始める。美しい風景写真などが瞬く間に国内外で話題になり、Google+で日本一の人気ユーザーに。



ー SNS「Google+」で日本一の人気ユーザーになった坂口さんの活動をニュースで知って、以前から凄いなと思っていました。Google+ではiPhoneで撮ったと思えないかっこいい写真を公開していて、いつかお話したいと思っていたんです!
Google+を始めたきっかけは何だったんですか?



新しく目標を見つけようと思ったことと、就職活動などで自己紹介をする時に自分のことを覚えてもらえる何かが欲しかったというのがスタートです。だから最初から「一番になれたらいいな」と思っていました。
ネットに全然詳しくないんですが、今流行っているものは何だろうと考えたときに、SNSやInstagramかなと思って。数あるSNSの中でGoogle+を選んだのは、昨年6月に新しくスタートしたばかりのサービスだったからです。既にあるサービスを後から始めて一番になるのはやっぱり難しい。それから私は日本で無名なので、海外の人からもフォローされるにはどうしたらいいかを考えました。




 
坂口さんのGoogle+ページ
 



ー なるほど。坂口さんがiPhoneで撮影した綺麗な写真は世界中から反響が寄せられていますよね! 一番になろうと行動して、結果的にもなったというのはすごいことだと思います。


SNSやWEBの知識も経験も少なかったので研究は熱心にしました。人気があるユーザーのページやたくさん共有されているものを観察して、人は文字よりも画像に惹かれているらしいということに気づいたんです。そこで写真を撮って公開しようと決めました。
自分が気に入った写真がバズるとは限らないので最初は難しかったですね。今までやってみて私が見つけた反応してもらえる写真の素材は「猫・夕焼け・水」です(笑)。


 

撮影に使っているのはiPhone4S。「4と4S では写真の綺麗さが全然違います。iPhoneが発売されるたびに買うべきかどうか悩まされます(笑)」と坂口さん。
 



ー 面白い! テレビで言うところの「視聴率を取るにはラーメン・犬・子どもを出せばいい」ですね(笑)。私もInstagramで写真を上げるのは好きなんですが、坂口さんの写真は特に景色のものがとてもキレイですよね。撮る時に気をつけていることや景色を撮るコツを教えてください。


景色を撮るときは時間に余裕を持ってじっくりと30分から1時間くらいかけて撮ります。あと、カフェでご飯をするときも写真映えがするようなメニューってどれだろうと、つい考えてしまったり。水分や油分が多いものはおいしそうに撮りやすい気がします。
でも最初は写真のこともわからなかったので、とりあえず目に入るものを何でも撮っていました。今でも食べるものは全部撮ります(笑)。



ー景色を撮影するのに1時間もかけてるんですね! iPhoneは手軽に写真が撮れるツールだと思いがちですが、坂口さんのその姿勢は本気さを感じます。FacebookやGoogle+などの成功しているサービスは、シンプルな機能の中でいかに自分の個性を活かせるかという特性があると思うんですけど、坂口さんが有名になった過程はまさにその特性を利用してるんじゃないかなと思うんです。ご自分の性格が時代やサービスに合っているなと感じるときはありますか?


小さい頃から熱中するタイプではありますね。新しいものが好きで、他のことには脇目もふらずはまったり。それから裏表のない性格だと言われるので、それがソーシャルメディアと合っていたのかなと思います。



今、坂口さんが注目しているものは、Google+の「ripple」という自分のポストがどう拡散されたかがビジュアルでわかる新機能。絵美ちゃんもお気に入りです。
 

ー確かに。嘘はばれるし、情報のスピードも早いですよね。新しいものを求めている坂口さんの性格は常にクリエイティブでいられるし、ソーシャルメディアにもすごくマッチしてると思います。 Google+ではもう1番になるという目的を達成したわけですが、次のステップというか今後のヴィジョンはありますか?


そうですね、ソーシャルメディアはまだわからないことが多いし、これからもっと新しいことが起きそうなので、しばらく今の活動を続けていくと思います。
あと時代を象徴するような新しい何かが出てきたら、やってみたいな(笑)。一番になったことで知らなかった方たちと出会う機会も多くなりました。その中で声をかけてくれる人がいたら、何か一緒にやってみたいとも思いますし。基本的には気楽な気持ちで、その都度熱中できることに出会いたいです。


ー坂口さんのポジティブパワーと今までリサーチして得た経験があれば、新しいサービスとかも作れそうですよね。ロジカルに考えても人の心を動かすことができるし、同じ写真で表現する身として新しい発見がたくさんありました! 坂口さん、どうもありがとうございます。



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2012年1月16日月曜日

No.14 三橋ゆか里(フリーランスライター)








世界のテクノロジー&WEBサービスをいち早く紹介
人気Techライター



No.14 三橋ゆか里 
フリーランスライター
@yukari77

http://www.techdoll.jp
1980年生まれ。小学校6年生から高校卒業までをNYで過ごす。大学卒業後ECサイト運営会社やウェブ制作会社などを経て、2年前にフリーランスライターとして独立。ウェブ・ディレクション、ライター、翻訳、調査案件、コンサルティングなどを行う。2010年公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』の監修も務めた。



ー ライターとして活動されている三橋さんですが、映画『ソーシャル・ネットワーク』の字幕監修に携わられたとか。ITの知識や文化を知っていて留学経験のある三橋さんならではのお仕事だなと思いました。

めっちゃオタクな映画ですよね(笑)。一般の人が観ても内容が理解できるように、また、業界のエンジニアさんが観ても違和感のないように、バランスのとれた表現を考えるのが難しかったです。IT系スラングは流行もあるし面白いものも多いので、あまり一般用語に近すぎても面白みがなくなっちゃいますし(笑)。一緒に完成した映画を観に行った親も、意外と内容をわかっていたみたいで良かったなと思いました。



ー 「メルスケール」とかITの専門用語が映画にでてくることに、DIGIGIRLとしてはすごく感動しました。それから、映画で描かれるギーク像がすごくリアルです!


すごい早口だよね(笑)。ギークを知らない人にも、ギークの雰囲気や印象がしっかり分かる上手な演出だなと思いました。一方で、早口だから字幕にも制限があって、本当に伝えなきゃいけないことを残す作業はすごく難しかったですね。



ー ところで、 IT業界で働く女性は増えていますが、ITを専門にしている女性のライターさんってまだ珍しいですよね。どうしてこの仕事に就こうと思ったんですか?


元々は大学を卒業したら出版社に入りたかったんですが、上手くいかなくて雑誌を販売ITするECサイトに就職しました。新しいことがたくさん起こるITの世界って面白いなと思い、それから転職をしながらもずっとIT業界で働いています。ライターとしてフリーになったのは2年前。ブログやツイッターをみんながやっているタイミングだったのでITの記事への関心も強く、読んでくれる読者がいる環境が出来ていて運が良かったです。早すぎても遅すぎても、全然違ったと思うんですよね。




三橋さんが世界のIT 最新情報を発信するサイト。



私のブログ記事を読んでくれたシリコンバレーの人たちが「僕たちのサービスについて書いてくれてありがとう」という感じで、コミュニケーションが始まることも。彼らも自分たちが作っているものがどう評価されているのか気になって、日々検索しているようです(笑)



ーシリコンバレーで活動している人たちとのコミュニケーションで見えてくる、ITにおいての日本と海外の違いってどんな点にありますか?


シリコンバレーは今でもITの分野では世界最先端の場所です。インキュベーションと呼ばれる、新しいサービスを生みだそうとしている小さな会社が集まった施設があって、そこには世界中の優秀な人やモチベーションの高い人が集まります。システムやサポートも整っているし、上手くサービスを成功させた人たちが、若い会社のアドバイザーみたいになってサポートするという良い循環があるんですね。

それに比べると、日本国内はまだ環境が準備段階なので、新しいサービスを立ち上げるハードルが高いかもしれない。海外のインキュベーションに参加するという選択肢もあるんですが、言葉の壁があってなかなか世界に出ていく会社も少ないです。
それから、これは文化の問題だと思うんですが、アメリカは失敗してもそれが経験になるという考え方を持っています。「Aは苦手だけど、Bは得意だからBをやってもらおう」という柔軟な受け皿もあったりして、失敗してそこで終わりっていうのはないんですよ。新しいサービスを作るにはトライ&アウトの連続なのでそうゆう精神や環境は作り手にとって大事だと思います。


ーなるほど。私も先日シリコンバレーに行って、環境と文化的なモノの違いは大きく感じました。国内のみならず世界のサービスに目を向ける三橋さんですが、ライターとして「おもしろいな」と思うサービスの共通点はありますか?


何に引っかかるかは、フィーリングが一番です(笑)。でもひとつ挙げるなら、サービスを作っている「人」でしょうか。作った人の人柄ってサービスに凄く反映されると思うし、サービスが生まれたストーリーが面白いと、もっと話を聞きたいなと思います。



最近お気に入りのサービス『Path』は、友人数が限定されていて、FacebookTwitterよりも小さなコミュニティでできるSNS。「ユーザーインターフェイスがとってもいいんです」と三橋さん。


ー「サービス」と「サービスを作る人」は必ずセットになっているんですね。
テクノロジーは皆が意識しなくなって初めてすごいと感じさせてくれる部分もあるので、私も生活の一部になっていくようなサービスを作れるよう頑張っていきたいと思います。三橋さん、ありがとうございました!



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2011年12月5日月曜日

No.13 仲暁子さん(ウォンテッド株式会社代表取締役)







新しいソーシャルサービス
「ウォンテッド」を今冬立ち上げる マルチな才女



No.13 仲暁子 
ウォンテッド株式会社代表取締役
@acanocic
http://wantedly.com

1984年生まれ、子供時代をアメリカで過ごす。日本の大学卒業後、投資銀行へ就職。2年で会社を辞めた後、イラスト投稿サイト「Magajin」を立ち上げる。Facebookに入社するも半年で退職し、ソーシャルリクルーティングサービス「ウォンテッド」の開発を2011年3月から始め、今冬公式ローンチ予定。学生時代からの夢は漫画家。



ー 仲さんが作っている新しいウェブサービス『ウォンテッド』、私も9月のプリローンチのときに拝見してとても注目していました(公式ローンチは今年の冬頃を予定)。ところでソーシャル・リクルーティングサービス『ウォンテッド』というのは、どうゆうサービスなんでしょうか?


一言でいうとヒトとヒトが繋がれる"ビジネスの出会い系"です(笑)。
こんな人と話したい、誰かと一緒にプロジェクトを始めたいときに、『ウォンテッド』で仲間を募集できます。その一方で、普段オープンにされてない企業のプロジェクトに参加できたり、気になっている会社の有名社員に会えるチャンスがあります。

『ウォンテッド』の企画・開発を手掛ける仲さん。今はエンジニアと一緒に作っているが、プロトタイプはすべて仲さん1人で制作した。


『ウォンテッド』のサービスを発案したのは今年の3月くらい。そのときは「ヒト」「場所」「モノ」について友達に聞けるサービスを作ろうと考えていました。でも、ユーザーに分かりやすくサービスを使ってもらう為にはm3つのファクターからひとつに絞った方が良いのではと思い「ヒト」にフォーカスしたサービスにしたんです。



ー 新しいことを始めたり、仕事を変えたい思ったときに、『ウォンテッド』を通して色々な出会いがあるのは良いですよね。仲さんも、金融の会社からITの会社へ転職経験がありますが、そういった経験のなかで『ウォンテッド』のようなサービスが欲しいと思ったことがあったんですか?


これから日本でも新しい産業やお金を生み出す仕組みを、若い人がどんどん作っていかないといけないと思うんです。それが一番可能なのはネット業界です。資本もいらないし、コーディングもやろうと思えばすぐできるので作りたいものを形にできます。ネットは今後さらに色々な人にインフラになっていくので、ネット業界に優秀な人達がもっと入っていったら面白くなりそうですよね。



ー 『ウォンテッド』というサービス名を聞いたとき、凄くわかりやすくて惹き付けられる名前だなと思いました。 キャッチーなネーミングを考えるコツはあるんでしょうか?


WEBって、使ってる側からするとあまり考えることなく使えて楽しいけど、作ってる方は実はめちゃくちゃ考えて作っているんですよね。ボタンの位値とか大きさや色、ふっくらし具合を少し変えただけでユーザーの使い易さが大きく変わるんです。ネーミングは忘れられやすいのは駄目、ベタな名前が1番良いです。


仲さんの名刺にも人を惹き付ける工夫あり。名刺に刷られた"笑えばいいと思うよ"の文字は仲さんが大好きなアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の名台詞。名刺交換の時にコミュニケーションが生まれやすいとか。

実は『ウォンテッド』のサービス名は、最初『イモヅル』だったんです(笑)。イモヅルに人と繋がれたら・・・という気持ちでつけた名前だったんですが「もっとユーザー視点で考えなくちゃ駄目」と叱咤されて、今の名前になりました。



ー 『イモヅル』も面白くて私は好きですけど(笑)! 仲さんも私も小学生の頃からネットをしていますが、ヘビーユーザーであることとユーザーサイドの感覚を持つことは別物で、とても難しいですよね。 最後に、今後『ウォンテッド』をどう成長させていこうと思っていますか?


まずは公式ローンチをして、ユーザーの反応をみながらマイナーチェンジをしていきます。まだ立ち上げたばかりなので、今はWEB業界や東京という場所に絞って進めていますが、今後はベンチャーだけじゃなく色々な業種の出会いにも広がりを持たせていきたいので、プロジェクトの成功事例を地道に作っていくのが目標です。


サービスの構想やスケジュールが書かれたホワイトボードには仲さんの描いた漫画も。「ずっと漫画家になるのが夢だったので、ものづくりをする人を応援したいという気持ちが強いです。『ウォンテッド』で出会った人たちや、立ち上がったプロジェクトで、すごい"ものづくり"が生まれたら良いですね!」と仲さん。



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